エリック・クラプトン 2019年4月15日@日本武道館セットリスト まだまだ現役バリバリの名演奏を堪能

f:id:musique2013:20190416000843j:plain

 

エリック・クラプトンの3年ぶりの武道館公演が行われている。今回は2日目に行ってきた。

 

ちょうど3年前の2016年4月に行われた前回の武道館公演では、まだリリースされていないアルバムの収録曲を歌ったり、クラプトン以外のミュージシャンが歌う曲が複数含まれるなど、セットリストについて賛否両論があった。

 

musique2013.hatenablog.com

 

また、クラプトンがジャージを履いて登場してきたなどということも話題になっていた記憶がある。

 

 

 

【全曲クラプトンがヴォーカル】

今回のセットリストは以下の通り。2016年は(アンコールの1曲を含む)全17曲中4曲がサポートミュージシャンによるヴォーカルだったが、今回はアンコールの「High Time We Went」以外すべてクラプトンがヴォーカルをとっている。

 

また「アコースティック」と記した曲はクラプトンがエレキからアコースティックに持ち替え、椅子に座って演奏した曲を表す。

 

1. Pretending

2. Key to the Highway

3. Wanna Make Love To You

4. Hoochie Coochie Man

5. I Shot the Sheriff

6. Driftin’(アコースティック)

7. Nobody Knows You When You’re Down and Out(アコースティック)

8. Tears in Heaven(アコースティック)

9. Layla(アコースティック)

10. Running on Faith(アコースティック)

11. Badge

12. Wonderful Tonight

13. Crossroads

14. Little Queen of Spades

15. Cocaine

 

(アンコール)

High Time We Went(Vo. ポール・キャラック)

 

 

 

【ギターの交換】

エレキ・ギターは始め、濃い緑のフェンダーストラトキャスターを演奏していた。しかし「Wonderful Tonight」演奏中にクラプトンは何度かチューニングペグを触っており、次の「Crossroads」に移るときにステージ脇からアシスタントを呼んで真っ黒のストラトと交換した。

 

その後は最後までこの黒のストラトを演奏していた。おそらく楽器の不具合だったのだろうと思われる。

 

こうしたトラブルのようなことはあったものの、ライヴ全体を通して「さすがクラプトン」と思える演奏とヴォーカルを聴かせてくれた。

 

2014年、2016年ともにアンコールが終わった後そのままステージを去って行ったが、今日はバンドメンバー全員と肩を組んでお辞儀をし、クラプトン本人が手を上げて観客の歓声にこたえていた。

 

個人的には「Badge」が聴けたのが嬉しかった。私が行ったことのあるクラプトンのライヴでは、1991年のジョージ・ハリスン東京ドーム公演で聴いて以来だと思う。

 

また、サポートミュージシャンにネイサン・イーストやドイル・ブラムホールIIなど、なじみのメンバーが復活していたのも印象深い。

 

クラプトンについては、しばらく前だったが、健康上の都合で演奏がしづらくなっているなどというニュースが聞こえてきたことがあった。しかし今日のパフォーマンスを観る限り「持病を抱えた高齢ミュージシャン」などとはとても思えなかった。声もよく出ていたし、ギターの腕も全く衰えていない。

 

おそらくワールドツアーはもうやらないだろうし、日本に来ても武道館以外ではやらないのだろう。しかし、ライヴ活動はまだまだやり続けてくれるのではないか、と私には思え、それが今日の武道館公演を観て一番嬉しいことだった。