Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展 惜しげもなく見せてくれる半世紀の歴史を堪能

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開催初日からすでにひと月以上経過しているが、ようやく「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」(東京・五反田TOC)へ行ってきた。

 

ストーンズの "歴史" についてはある程度知っているつもりなので、軽い気持ちで会場に赴いたが、その内容に圧倒されてしまった。彼らがステージで見せるライヴと同じく、この展覧会でも思う存分すべてを見せてくれている。

 

「Exhibitionism」自己顕示欲(文脈によっては露出癖)という意味のこのタイトルを裏切らない内容だった。

 

場内は写真撮影可だったので、以下でその一部を紹介したい。

 

 

 

これからゴールデンウィークにかけて行かれる方も多いだろうと思うので(とくに4月28日~30日については平成生まれの皆さんは無料で入場できるらしい)、ネタバレにはご注意いただきたい。

 

しかし以下の写真や説明で分かるものと、実際に展示内容を観るのとではまるで感じ方が違う。体感することが出来る展覧会なので、アクセスのある方はやはり足を運ぶことをお勧めしたい。

 

開催は5月6日(月)まで。 6月5日まで延長。

 

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まず入ると、広い壁一面にいくつものスクリーンが並んだ部屋があり、そこでストーンズの歴史を概観する映像が流れている。

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次はミック、キース、ブライアンが暮らしていたロンドンのエディス・グローヴの部屋を再現したもの。

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とても汚らしくて見ていられないが、ふと目を向けると当時の彼らが聴きこんでいたブルースのレコードが無造作に置いてあったのが印象的だった。

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続いてデビューからスターダムを登っていく時期の使用楽器やポスターなど。 

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ロンドンにあるオリンピック・スタジオを再現した展示。

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私たちファンには見覚えのある数々のギターも展示されている。

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このギターが並ぶ部屋の中央にヘッドフォンとパネルのある場所があり、そこでは「Start Me Up」や「Angie」などをトラック別に聴くが出来る。ヴォーカル、キースのギター、ロニーのギター、ベース、ドラムスなど、ほかの音を小さくして特定の楽器や声だけを聴くことが出来るようになっており、とても面白い。

 

ミック手書きの歌詞ノート。

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ロゴやポスター、レコードジャケットなど、ヴィジュアル面でも大きな仕事をしてきたストーンズの足跡が分かる展示。

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ツアーポスターやステージの模型。

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アンディ・ウォーホールによるミックの絵。

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マーティン・スコセッシストーンズの映像作品について語っている短い映画が観れる。

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ストーンズのステージファッションを惜しげもなく見せてくれる部屋。

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ミックのこの言葉が印象に残る。

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バックステージを再現した部屋。

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この後ミニシアターに入って、2013年の『Sweet Summer Sun』から「Satisfaction」を3D映像で観ることが出来る。

 

最後はロニーがしばしばインスタグラムに投稿していたセットリストのアートワークが展示されていた。

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以上だいぶ長くなったが、これでもかなり割愛してある。ある程度バランスは考えて選んだつもりだが、人によってはここでは触れていないものこそ欠かせない展示だ、という場合もあるだろう。展示すべてをじっくり見て回ると1時間では見終わらないはずだ。

 

ここでストーンズの歴史をひととおり見終わった後でも、このバンドはもう全盛期の過ぎた過去のバンドだ、という印象はまったくなかった。あくまで通過地点であって、次のアルバムも、次のツアーもある、そんな気がした。

 

そのためにも、今はミックの全快を祈りたいと思う。