エディ・コクラン「Twenty Flight Rock」について調べてみた
先日bayfmの深夜番組『Dig The Rocks』で、エディ・コクランの「Twenty Flight Rock」が紹介された。
有名な歌であるが、コクラン自身の歌がかかるのは珍しい。
以来、この曲にいて情報を集めてきた。
<ポール・マッカートニーのオーディション曲>
おそらく今は、この曲はポール・マッカートニーがジョン・レノンに初めて会ったときに歌って聴かせた曲として有名であろう。
ポール自身が「This song got me into the Beatles.」(この曲のおかげでビートルズに参加できた。)と紹介して歌ったことがあった(TVスペシャル「Chaos and Creation in the Abbey Road」にて)。
ジョンに会ったとき、ポールはその場に左利き用のギターがなかったため、普通の右利き用ギターを逆さにして弾きこなし、歌も完璧に歌ってみせた。
ポールによると、ジョンを最も感心させたのは、ポールが歌詞をすべて正確に覚えていたことであったという。
ポールは1988年に当時のソ連でリリースされた『バック・イン・ザ・USSR』(1991年に世界リリース)の中で、この曲のカバーバージョンを発表している。
<ストーンズらもカバー>
ローリング・ストーンズもこの歌をライブで演奏している。
この1981年のライヴ録音は翌年『スティル・ライフ』としてリリースされた。
ジェフ・ベックもブライアン・セッツァーと共演。
<エディ・コクランとは?>
この曲はもともとはジェーン・マンスフィールド主演のコメディ映画『女はそれを我慢できない』(The Girl Can't Help It、1956年)の中でコクランが演奏したものであった。
エディ・コクランはこの映画への出演の後、「リバティ・レコード」と契約を締結、ファースト・アルバム『シンギン・トゥ・マイ・ベイビー』をリリースする。
しかしこのファースト・アルバムが、事実上のラスト・アルバムとなってしまう。
1960年4月、イギリス・ツアー中であったコクランは、交通事故で他界した。享年21歳。
それから50年以上もたった今日、この青年の曲がいまだに世界中で演奏されているのである。