ポール・マッカートニー 2018年10月31日@東京ドーム セットリスト(および演奏楽器)

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ポール・マッカートニー「Freshen Up ジャパン・ツアー」が東京ドーム公演で幕を開けた。

 

セットリストは以下の通り。

()内はポールの使用楽器。「※」はホーンセクションが参加した曲。 

 

  1. A Hard Day’s Night(ヘフナー・ベース)
  2. Hi, Hi, Hi(ヘフナー・ベース)
  3. All My Loving(ヘフナー・ベース)
  4. Letting Go(ヘフナー・ベース)※
  5. Who Cares(ヘフナー・ベース)
  6. Come On to Me(ヘフナー・ベース)※
  7. Let Me Roll It~Foxy Lady(レスポール・デラックス)
  8. I’ve Got a Feeling(レスポール・デラックス)
  9. Let 'Em In(ピアノ)
  10. My Valentine(ピアノ)
  11. 1985(ピアノ)
  12. Maybe I’m Amazed(ピアノ)
  13. I've Just Seen a Face(マーティン・アコースティック)
  14. In Spite of All the Danger(マーティン・アコースティック)
  15. From Me to You(マーティン・アコースティック)
  16. Love Me Do(マーティン・アコースティック)
  17. Blackbird(マーティン・アコースティック、ポールのソロ)
  18. Here Today(マーティン・アコースティック、ポールのソロ)
  19. Queenie Eye(マジック・ピアノ)
  20. Lady Madonna(マジック・ピアノ)※
  21. Eleanor Rigby(マーティン・アコースティック)
  22. Fuh You(ヘフナー・ベース)
  23. Being for the Benefit of Mr. Kite!(ヘフナー・ベース)
  24. Something(ウクレレ/マーティン・アコースティック)
  25. Ob-La-Di, Ob-La-Da(ヘフナー・ベース)※
  26. Band on the Run(ヘフナー・ベース)
  27. Back In the U.S.S.R.(ヘフナー・ベース)
  28. Let It Be(ピアノ)
  29. Live and Let Die(ピアノ)
  30. Hey Jude(マジック・ピアノ)※

[アンコール]

  1. Yesterday(エピフォン・テキサン)
  2. Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)(ヘフナー・ベース)
  3. Helter Skelter(ヘフナー・ベース)
  4. Golden Slumbers~Carry That Weight~The End(ピアノ/ギブソンレスポール)※

 

直前まで「チケット発売中」の宣伝が続いていたので、もしかすると空席があるのではないかと心配していたが、開園直前には2階席までびっしり埋まっていた。

 

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【ホーンセクションを侮るなかれ】

3人編成のホーンセクションは今回の目玉の一つだった。

 

このホーンセクションを侮るなかれ。

 

新曲「Come On to Me」はもちろんだが、「Lady Madonna」「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「Carry That Weight」などをホーンとともに聴くのは初めてだった。

 

やはり本物のホーンによる演奏は電子楽器での再現とはまったく違う本格的な演奏で、これらの曲を今までにはない新しさで聴かせてくれた。

 

【ハロウィン】

ちなみに、ちょうど2年前の2016年10月31日、リンゴ・スターがオールスター・バンドとともにBunkamura オーチャード・ホールでライヴを行っており、そのときハロウィン仕様のステージになっていたことを思い出した。

 

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今日のポールは、アンコールに応えて日の丸、ユニオンジャック、レインボーフラグを持ってステージに出てきたときに、バンドメンバーともどもハロウィンのマスクをかぶって登場するという演出があった。

 

また「Love Me Do」の時に背景の色が紫色になっていたのは、ハロウィンだったから?

 

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【セットリスト「マンネリ化」?】

セットリストは「One on One Tour」の時からあまり変化がない。『Egypt Station』からの3曲以外、事実上ほとんど同じだった。

 

これについては、たしかにセットリストがマンネリ化しているようにも見えるし、期待外れの声もあるようだ。

 

ポールの場合、いわゆる「定番」とされている曲が多すぎる。 そのせいで私たちのポールへの期待が幅広くなりすぎてしまう傾向がある。

 

「Back in the U.S.S.R.」をやるなら「Get Back」もやってほしい。「Let It Be」をやるのなら「The Long and Winding Road」も、「Band on the Run」をやるなら「Listen to What the Man Said」も、「Maybe I’m Amazed」をやるなら「My Love」も・・・と挙げだすときりがない。

 

ビートルズには "隠れた" 名曲など存在しないといわれるが、実際ポールがリードヴォーカルの曲はどれがセットリストに入ってもおかしくないだろう。

 

加えて1970年以降休みなく続けられたウィングスやソロ活動において膨大な数の曲が生み出されており、その中にはヒット曲も多い。

 

さらに「A Hard Day's Night」や「I've Got a Feeling」などリードヴォーカルを分け合った曲もやるのであれば、「Ebony and Ivory」なども期待せずにはいられない。

 

どうもこういった事情が、ポールのライヴの "常連" となった私たちにとって「もっとやってほしい曲があったのに」と物足りなく感じさせる原因の一つのような気がする。

 

1989年に始めたワールドツアー以降、ポールはこうした私たちファンの期待に応え続けてきた。

 

しかし、50年以上にわたる前人未到の実績を2時間半で網羅することなど不可能である。

 

また、ポールは楽器を演奏しながら歌うのが当たり前だと私たちは思い込んでいるが、30曲以上にわたってベース、エレキギターアコースティックギター、ピアノ、エレキピアノ、ウクレレと6種類の楽器を(歌いながら)弾きこなしていることが驚異的なことであることも、あらためて思い出したい。

 

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【次の「next time」は・・・】

ポールはいつも「We'll see you next time!」といってステージを去る。

 

少なくとも2018年まではその「next time」が実現してきたし、とくに日本ではこの5年間その幸運が続いてきた。

 

しかし永遠に続くわけがない。

 

次の「next time」が実現することを願いながらも、今回の来日公演のありがたみを十分かみしめたいと思う。

 

 

 

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