読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ジョージ・ハリスン 「僕の最初のアメリカ製ギター」 グレッチ 6128 デュオ・ジェット 1957年モデル

ジョージ・ハリスン ビートルズ

まだ駆け出しの頃のザ・ビートルズ

ごく初期のビデオとしては比較的良く知られているものだ。

 

この有名な動画でジョージ・ハリスンが弾いているギターは「1957 Gretsch 6128 Duo Jet」というものだ。

グレッチのオフィシャル・サイトには、ジョージの所有していたこのギターのシグネチャー・モデルについて詳しい説明がある。

GEORGE HARRISON AND THE GRETSCH DUO JET™) 

f:id:musique2013:20141005191515j:plain

 

これによると、ジョージはこのギターをリヴァプールタクシー運転手から中古で買い取ったようである。

 1957年、イヴァン・ヘイワードはクレッチ・デュオ'57の新品をニューヨークで購入した。

 タイムズスクエアの近くにある小さなギターショップで、210ドルだった。

 さらにイヴァンはビグスビーのビブラート・ユニット(トレモロ・ユニット)を同じ店で購入し、このグレッチ・ギターに取り付けた。

 

4年後の1961年の夏、イヴァンは故郷のリヴァプールに戻り、タクシー運転手をしていた。

 イヴァンは乗り気ではなかったものの、何らかの理由がって、持っていたグレッチを手放すことにした。

 リヴァプールのバンド、ザ・デラカードスがイヴァンの運転するタクシーに乗り込んだとき、イヴァンは自分のグレッチを買い取らないか、と持ちかけた。

 デラカードスは断ったが、仲間に話を広めてみるよ、と約束した。

彼らが「ザ・デラカードス (The Delacardoes)」というバンドらしい。

f:id:musique2013:20141005184440j:plain

(出典:LANKYPEDIA OF BANDS

 

デラカードスでサックスを吹いていたニール・フォスターは、そのころビートルズでベースを弾いていたスチュアート・サトクリフを知っていた。

そうして話が広まり、持ち主であるタクシー運転手のイヴァンのもとにジョージ・ハリスンから電話があった

 ジョージは黒の革のズボンをはいていたが、一方でとても丁寧な受け答えをする青年であった。

 ジョージはそのころ「Futurama」というブランドのとても質の悪いギターを弾いていた。

 本物のグレッチ・ギターを手に入れれば、ジョージにとってはめざましい進歩になるに違いなかった。

 

 その時ジョージは70ポンドしか持っていなかった。

 イヴァンはグレッチ・ギターを90ポンドで売ろうとしていたが、ジョージがとても熱心で、このギターへとても惚れ込んでいたため、とりあえず70ポンドでジョージに売り、20ポンドの借用書をつけた。

 

のちにジョージはこの20ポンドを返済している。

 

   

 

このギターはジョージのメイン・ギターとなり、キャヴァーン・クラブやハンブルグでの演奏のみならず、1963年の『プリーズ・プリーズ・ミー』の録音まで使われた。

1987年のインタビューで、ジョージはこのように語っている。

これは僕の最初のアメリカ製ギターだったんだ。

中古で買ったけど、よく磨いたんだよ。

これを持っていることはとても誇らしいことだった。

 

その後、ジョージはこのギターをクラウス・フォアマン(ヴォアマン)に譲った。

f:id:musique2013:20141005185459j:plain

クラウス・フォアマンはベーシストであり、同時に『リヴォルヴァー』や『アンソロジー』シリーズのジャケットを担当したイラストレーター。

 

クラウスはこのギターをその後20年以上大切に保管していた。

 

ジョージはある日、クラウスにこのギターのことについて話をした。

 まだ持っているなら僕に戻してくれるかな、って聞いてみたんだ。

 僕の昔の思い出が詰まっているからね。

 クラウスから返してもらった後、ピックアップやスイッチをオリジナルの状態に戻したんだ。

 

ジョージはその後、自身のヒット・アルバム『クラウド・ナイン』のジャケット撮影のとき、このギターを持ち出し、いっしょに写真におさまった。

こうして、名実ともにジョージの代名詞的ギターのひとつとなったのだ。

 

ジョージ・ハリスン・シグナチャー・モデルの詳細はこちら

GRETSCH グレッチ G6128T-GH George Harrison Signature Duo Jet Black

f:id:musique2013:20141005194427j:plain