【エリック・クラプトン70歳】 1965年(20歳)のクラプトン
エリック・クラプトンは1945年3月30日生まれ。2015年で70歳を迎える。
(http://www.examiner.com/review/new-eric-clapton-dvd-goes-backstage-behind-the-scenes-far-east)
ヤードバーズに加入した1963年をクラプトンのデビューとするならば、そのキャリアはすでに半世紀を超える。
その間の波乱万丈の人生はすでによく知られているが、ここでは20歳から60歳までを10年ごとに区切り、節目の年のクラプトンの様子を復習してゆきたい。
今回は1965年、20歳になる年のクラプトンについてまとめた。
【ヤードバーズ脱退とジョン・メイオールとの合流】
(http://www.voxac100.org.uk/page_05.htm)
エリック・クラプトンはザ・ヤードバーズとともに1964年の暮れから65年の年明けにかけて、ロンドンのハマースミス・オデオンのステージに立っていた。ザ・ビートルズ・クリスマスショーの前座としての出演であった。
その後、2月もヤードバーズはほぼ毎日のようにステージに立っていたが、クラプトンが最後にヤードバーズのメンバーとして出演したのは3月3日であった。
そして3月13日にヤードバーズを正式に脱退している。
3月30日に二十歳となったクラプトンは、4月6日、ジョン・メイオールのブルース・ブレイカーズとともに初めてステージに立った。
そのまま8月の終わりまで、ジョン・メイオールたちとロンドンを中心にクラブでの演奏活動を精力的に行っていたようである。
(http://www.stanlaundon.com/kirk.html)
【ザ・グランズのギリシャ・ツアー】
10月、クラプトンはギリシャのアテネに渡る。これはジョン・メイオールたちとではなく、新バンド「ザ・グランズ(The Glands)」とともにであった。
あまり知られていないこのザ・グランズは、クラプトンのギターに加え、ピアノやトランペット、サックスがメンバーのブルースバンドであった。メンバー全員が一台の車に乗り込み、ロンドンからはるばるアテネまで移動した。
準備不足などもたたり、散々の旅程であったと伝えられている。
またクラプトンは、ザ・グランズとは別に、同じ時にアテネでライヴをしていた「ジュニアーズ」というバンドのギターの代役も引き受けており、この写真でレスポールを弾いているのがクラプトンと言われている。
(http://diskoryxeion.blogspot.jp/2010/08/eric-clapton-1965.html)
結局10月いっぱいこのアテネでライヴを行っているが、全日程を終えイギリスに帰国するや否や、クラプトンはジョン・メイオールに電話をかけ、バンドに戻らせて欲しいと頼んだと伝えられている。
11月にはロンドンで再びジョン・メイオールらとライヴを開始した。
そのまま年末の大晦日当日まで、ブルースブレイカーズとともにイングランド各地でライヴを続けている。
(http://www.spacecoast-cdr.com/Eric_Clapton/Eric_Clapton.html)
【Clapton Is God】
記録がある限り、ザ・グランズとのアテネ公演を除けば、二十歳のクラプトンはまだイギリス国内、それもイングランド内でしかライヴを行っていない。後の世界的名声の足掛りもつかんでいないように見える。
しかし一説によると、この落書きがロンドンに現れたのはちょうどこの頃だと言われいる。
(http://www.fanpop.com/clubs/rock-n-roll/images/140088/title/clapton-god-fanart)
もしその説が正しいとすれば、二十歳にして一部ではすでにクラプトンの並外れた才能が認められ、崇拝者がいたことの証明になるだろう。
出典:
http://www.whereseric.com/eric-clapton-tour/archive/1965
http://six.pairlist.net/pipermail/slowhand/2009/013738.html