ジェフ・ベックが自分のキャリアを語ったインタビュー動画より 本人コメントを和訳
ジェフ・ベックが、おそらく2010年に『エモーション・アンド・コモーション』をリリースした頃に行った記者会見の動画と思われる。
音楽雑誌「Mojo」のYouTubeチャンネル「WatchMojo.com」より。
ジェフ・ベック本人のコメント部分の和訳を以下に掲載した。
私をギター演奏に駆り立てるものは、満足できる曲を見つけ、その音楽を吸収し、自分で解釈する、ということだ。
私の今のスタイルがどこから来たかを言うのは難しいが、何年も音楽を聴いてきて、近づきたいと思った音楽-ロカビリー、1960年代の音楽、ジミ・ヘンドリックスやラヴィ・シャンカール-が自分の中に積み重なっていったものだ。
ラヴィのG弦を曲げメロディーを奏でる方法などは、私に多大な影響を与えた。
アラブ音楽などの中東音楽にも影響を受けた。
アラブの政治問題などについては気にしていない。
音楽がいいと思ったら、そこで使われている方法を採用した。
バンドでは友情が築きあげられていく。
バンドのほうがソロ・プレイヤーよりも良いとみんなが言うだろう。
人気が出る、バンドが家族のようになる、そして問題や惨めさまで共有しいくんだ(笑)
昔の写真を見て、「ああ、ヘアスタイルがまずいな」と思うときがあるよ(笑)
ヤン・ハマーとの仕事、そして彼のテクニックは、何年も経った今でも際立っている。
ジョージ・マーティンとは仕事をしなくなった。
もっと攻撃的な音を作り出そうとしたからだ。
私はジョン・マクラフリンのマハヴィシュヌ・オーケストラなどの影響を受け、彼の演奏を若干「近づきやすい」ものにした。
「近づきやすい」ものにした理由は、私にはジョン・マクラフリンの演奏技術を真似ることができなかったからだ。
だから若干薄めた、手を抜いたヴァージョンをやった。
しかしこれは楽しかったよ。
他のアーティストとのコラボレーションがずっとない時期があるかと思うと、突然15人と話が盛り上がったりする。
ジャック・ダニエルを何杯か飲んでいるうちに、約束をしたりするのだ。
モリッシーはすばらしいアーティストで、クリッシー・ハインズと近かった。そしてクリッシー・ハインズは私と親しかった。
こうして彼と知り合い、翌朝は一緒にスタジオ入りしていた。
モリッシーはいいやつだよ。
(ジェフ・ベックは完ぺき主義者だ、というコメントについて)
ある種の「音楽的痙攣(けいれん)」が起きてしまうんだ(笑)
これは一種の精神状態かもしれない。
ほとんどの演奏家たちはのめり込み過ぎてしまうのだ。
音質、音の配置、コードなどに私たちは引き込まれてしまう。
私は退屈な演奏をしないようにしている。
私の演奏というのはそういうものだ。
私は(演奏中に)とんでもない間違いをするときがあるが、もし“すばらしい間違い”であったらそれを頭の中に入れておいて、それを発展させるのだ。
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