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ボブ・ディラン日本公演2日目(Zepp DiverCity) ライブ・レポート

ボブ・ディラン

本日(2014年4月1日)、Zepp DiverCityで行われたボブ・ディラン来日公演の第2日目を観てきた。

※以下ネタバレになるので、ご注意ください。

予定の19:00ちょうどに開始された。オープニングは「Things Have Changed」。毎度のことだが、我々が聴きなれているCDのバージョンとは異なるアレンジで演奏されるため、歌詞を聴きとらないとどの曲か分からない。

さらにディランは楽器を持たず、手に何も持たぬまま中央のスタンドマイクの前で立って歌うスタイルだ。

メロディーはだいぶ変えて歌ってしまうディランだが、声の調子は大変良く、声量も全く落ちていない。もともと嗄れ声ではあるが、音程を外すようなことはなく、着々と歌いこなしていた。

続いて「She Belongs to Me」。ここでハーモニカの演奏が加わる。このあとディランはピアノに向かい、『Together through Life』から「Beyond Here Lies Nothing」へ移る。

続いて『Oh Mercy』から「What Good Am I?」。この後、2012年にリリースされた最新アルバム『Tempest』から「Duquesne Whistle」、「Pay in Blood」が続けて披露された。

『Blood on the Tracks』から「Tangled Up in Blue」、『Time Out of Mind』から「Love Sick」が演奏され、”第一部”が終了。20分間の休憩となった。

”第二部”は『Love and Theft』から「High Water (for Charlie Patton)」で始まった。次いで再び『Blood on the Tracks』から「Simle Twist of Fate」。

この後『Tempest』から「Early Roman Kings」と「Forgetful Heart」、『Love and Theft』から「Spirit on the Water」、再び『Tempest』から「Scarlet Town」「Soon After Midnight」「Long and Wasted Years」と続き、いったんライブは終わる。

とくに最後の「Long and Wasted Years」では、今回のライブの盛り上がりが最高潮に達した。

アンコールでは「All Along the Watchtower」、そして「Blowing' in the Wind」で締めくくった。

曲によってピアノを弾きながら、または楽器は触らず中央のマイクを手に取って歌う。ギターを弾きながら歌う”ロックの吟遊詩人”の典型的な姿はなかった。

また上記の曲目でお分かりの通り、1960~70年代の曲はあまり取り上げられておらず、『Time Out of Mind』以降、主に『Tempest』の曲を中心としたセットリストとなっている。

私個人は、過去の実績や名声にとらわれることなく、今のディランをこの目で確認できたことをとてもうれしく感じている。常に変わり続けるディランには「ついていけない」と感じる人たちも多く、私自身もそう感じたことがあったが、ディランを真剣に聞き続けて15年ほどたち、この間の彼の変化をようやく楽しめるようになった気がしている。