エドワード・ヴァン・ヘイレン 6本のメインギターと2台のアンプについて語った貴重なインタビュー(1/2)

 

エドワード・ヴァン・ヘイレンのギターテクニックが多くのファンをひきつけ、今でも伝説のギタリストとして大きな尊敬を集めているのと同様に、彼の弾いてきた数々のギターもまた多くのファンの注目の的となってきた。

 

Eddie Van Halen Shares the Guitars Behind His Quest for Tone」ではヴァン・ヘイレンの歴史を物語る6本のギターや2台のアンプについてエディ本人が率直に語っており、大変興味深い。

 

まずは自身のギターコレクションについてのコメントから。

 

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私はいわゆる典型的なギター・コレクターではない。

今までもヴィンテージもののギターをたくさん手に入れてきたが、その多くを壊してしまった。

人々は、どうしてお前はモナリザを汚すようなことが出来るんだ?と思うだろう。

しかし、私はものがどう見えるかなんてことは気にしない。

私が関心を持っているのは、ギターの機能、音、そして弾きやすさなんだ。

だから私は自分専用のギターを作ることにした。

ほかのギターは私が必要とするものを備えていなかったから、自分でギターを作ったというわけだ。

 

どこにいても常に目新しいものが現れてくる。

そして私の好みはいつも変わり続ける。

2012年のツアーではエボニー指板の「Wolfgang Stealth」を使っていた。

それまでの自分のメインギターはすべてメイプル指板だった。

でもある日、エボニー指板のギターを弾いてみてこれはいい感じだと思ったんだよ。

 

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2012~13年のツアーでは「5150 III」アンプヘッドを改造した。

このときも私の好みが少し変わり、アンプにはもっと進化し続けて欲しいと思ったんだ。

私がいま使っている機材を欲しがる人たちがいるので、この改造した「5150 III S」を限定生産で販売もしたよ。

 

 

私は何か得られるものがないかを考え、常に自分を駆り立ててゆくんだ。

 

「1968 Gibson Les Paul Standard」のゴールドトップが、自分で改造した最初のギターだった。

もともと「P-90」のソープバー型ピックアップが付いていたが、自分でブリッジにハムバッカーを取り付けた。

「Starwood」や「Whisky」といったナイトクラブで演奏していたとき、私がこのギターから出している音に観客が気づいた。

しかし私の手がハムバッカーの上にあったから、観客にはハムバッカーは見えなかったのだ。

(注:「Starwood」も「Whisky」(正確には「Whisky a Go Go」)も、ともにカリフォルニア州にあったナイトクラブ。「Starwood」はすでに閉店)

 

PAFハムバッカーを「ES-335」から取り外したり、またフランケンシュタイン・ギターを作ったときは50年代もののストラトからビブラート・ユニットを取り外したりしたこともあった。

そうすることでその時私が求めていた音に近づくことができた。だから、やる価値があることだったんだ。

私が手を加えた楽器のうち87パーセントは成功したが、残りの13パーセントの楽器はダメにしてしまった。

しかし、たとえ壊してしまったあとでも、私はそこから何かを学び取ることができた。

 

 

フランケンシュタイン

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私が愉快に感じたのは、このギターを赤くペイントしたら有名になったということだ。

このギターが実はファーストアルバムのジャケットにある白と黒でペイントしたギターと同じものだってことを知らない人が多い。

 

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このギターはいろいろな時代や変化を経験してきた。

ファーストアルバムではフェンダーストラトのビブラート・ユニットがまだ装着されていたが、ピンク・フロイドが登場してからネックの部分にダミーのピックアップを付けた。

このギターは何度も手を入れた。

他人がこのギターのコピーを作るのに私はうんざりしていたからね。

 

 

Kramer5150

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これは働き馬だ。私のためにとても長い間働いてくれた。

フランケンシュタインを引退させてからはこのギターが私のメインギターになった。

このギターをスタジオで弾くだけでなく、「Panama」や「When It’s Love」など多くのプロモーションビデオで演奏した。

後に「Music Man EVH」を弾き始めるまでこのギターを引き続けたよ。

今でもいい音がするんだ。

 

   

 

1976 アイバニーズ・デストロイヤー

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このギターはファーストアルバムでたくさん使った。

「You Really Got Me」などビブラートのパートがない曲ではすべてこのギターを弾いている。

ファーストアルバムのときにどのピックアップが装着されていたかは覚えていない。

ピックアップはいつも変えるからね。

しかしその時はまだこのギターのボディをざっくりと切り取ったりはしていなかった。

最初、デストロイヤーは白くペイントした。

(アルバムジャケットに出てくる)白黒のギターも同じときにペイントした。

白黒のストラトフランケンシュタインにペイントしてみると、このデストロイヤーも同じようにペイントしたらいいんじゃないかと思ったんだ。

 

 

(「エドワード・ヴァン・ヘイレン 6本のメインギターと2台のアンプについて語ったインタビュー(2/2)」へ続く。)