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レッド・ツェッペリン 「1975年アールズ・コート・ライヴ」について復習しよう

レッド・ツェッペリン

 

レッド・ツェッペリンは1975年2月、2枚組みアルバム『Physical Graffiti』をリリースし、そのバンド活動は最高潮に達していた。

 

 

 

このリリースをはさむ1~3月まで、レッド・ツェッペリンは北米ツアーを行い、アメリカとカナダで全38公演を行った。

 

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http://www.wsj.com/articles/SB10001424052702303738504575568093467672942 

 

それから1ヶ月を経て、今度は本国イギリスでライヴを行う。

 

ロンドンのアールズ・コートで行われたこのイギリス公演は、レッド・ツェッペリンのパフォーマンスの中でも最高のイベントと位置づけられている。

 

 

【歴史的ライヴ】 

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http://www.rollingstone.com/music/pictures/jimmy-pages-life-in-pictures-20120109/earls-court-1975-0118757

 

当初は、5月23、24、25日の3回のみが予定され、チケットが売り出された。

 

しかし、この3夜のチケットが4時間でソールドアウトという当時では異様な売れ行きであったため、17日と18日が追加された。

 

アールズ・コートには1回のコンサートで1万7千人を収容し、全5回のコンサートで8万5千人を動員した。これは、それまでイギリスで行われたロックコンサートでは最大の規模であった。

 

このライヴをプロモートするため、会場のアールズ・コートから「Zeppelin Express」と名づけられた宣伝用列車が走行した。

 

これは、「イギリスではロンドン1箇所のみでライヴが行われるが、会場はイギリス全土からアクセスが可能なところだ」というメッセージをこめて、マネージャーとプロモーターが考えついた宣伝方法だといわれている。

 

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5回行われた全てのライヴが3時間を超え、最終日25日のライヴは3時間43分50秒であったという記録も残っている。

 

かつてザ・ローリング・ストーンズチャーリー・ワッツは「あのバンド(レッド・ツェッペリン)が一晩に2時間も3時間もライブをやり出したせいで、自分たちも1回のコンサートを長くせざるを得なくなった」と語っていた。

 

このアールズ・コートのライヴの映像は長らく海賊盤でしか見ることが出来なかったが、2003年の『Led Zeppelin DVD』にその一部が収められ、ようやく公式リリースされた。

 

 

 

 

【「アールズ・コート」とは?】

アールズ・コート・エグゼビション・センター」はロンドンのケンジントン地区にあるイベント会場である。

 

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http://www.londontown.com/London/Exhibition_Centres

 

コンサート以外でも、展示会やスポーツ会場としても使われるロンドンでも最も有名なイベント会場のひとつである。

 

1970年代以降、ピンク・フロイドエルトン・ジョン、クイーン、デヴィド・ボウィら多くの著名なアーティストがアールズ・コートをライヴ会場として使用してきた。

 

その中でもやはりレッド・ツェッペリンのライヴは最も有名で、現在でも“Earls Court 1975”といえば、彼らが1975年5月に行ったライヴのことをさす。

 

2007年に新たなイベント施設「O2アリーナ」がオープンして以来、アールズ・コートは以前ほどコンサートには使われなくなった。レッド・ツェッペリンが2007年12月に行った再結成ライブもこのO2アリーナで行われている。

 

 

 

 

【セットリスト】

1. Rock and Roll

2. Sick Again

3. Over the Hills and Far Away

4. In My Time of Dying

5. The Song Remains the Same

6. The Rain Song

7. Kashmir

8. No Quarter

9. Tangerine

10. Going to California

11. That's the Way

12. Bron-Yr-Aur Stomp

13. Trampled Under Foot

14. Moby Dick

15. Dazed and Confused

16. Stairway to Heaven

 

(Encores)

Whole Lotta Love~The Crunge~Black Dog

注:5月25日の最終日にはさらに「Heartbreaker」と「Communication Breakdown」も追加で演奏された。

 

http://www.bootledz.com/setlists.htm 

 

 

【その後のライヴ活動】

レッド・ツェッペリンはその後、2年間ツアーを行っていない。

 

1977年4月に、前年76年にリリースした『Presence』をひっさげアメリカツアーを開始した。

 

しかしこれも、ロバート・プラントの息子が亡くなったため途中で中止となった。

 

レッド・ツェッペリンが次にライヴを行うのは、さらに2年後の1979年8月。これはツアーではなくイギリスのネブワースで行われる「Knebworth Festival」のヘッドライナーとしての登場であった。

 

本国イギリスでのライヴは、このネブワース・フェスティヴァルでの2回のライヴが最後となった。