ジョー・ペリー 所有ギター数600本超 その主なギブソン・コレクションについて

 

ギブソン社のオフィシャル・ウェブサイトで、エアロスミスのギタリスト、ジョー・ペリーの使用するギブソン・ギターについてまとめたものがある。

 


 

このサイトによると、ペリーのギターコレクションは600本を超えると言われているが、余りにも多すぎるためペリー本人も確実なところは分かっていない、という。

 

ペリーは2014年9月で64歳になった。

 

つまりギターを弾き始めた10代半ばから50年もの間、毎年12本のギターを買い続けてきた計算になる。

 

ギブソン以外のブランドも多く所有しているが、ペリーのお気に入りはギブソンであろう。

 

ペリーの主なギブソン・コレクションは以下の通り。

 

 

【1959 Gibson Les Paul Standard】

 

シリアル・ナンバーは「9-0663」。

 

このレスポール・スタンダードには、それまでのエレキギターに備え付けられた魔力のすべてが搭載されている。

 

ペリーいわく:

 

優れたレス・ポールなら備わっている機能すべてを持っているギターだ。

 

ネックは、例えば1954年製ゴールドトップほど太くないが、それでもがっしりしたネックだ。

 

音量が大きくないおかげで、いろいろな音色が出せる。

 

自然なサステインや暖かさがあるし、音量をあげれば唸るような音を出すんだ。

 

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ペリーはこの「9-0663」をいったん手放した後に再び取り戻しているが、その間、このギターは様々なギタリストの手を渡り歩いている。

 

ペリーは最初このギターを、ニューヨーク・ドールズのジョニー・サンダーズが持っていた「ギブソンレスポール・ジュニア」と交換した。

 

その後、ビリー・ルージジャンやエリック・ジョンソンらがこの「9-0663」を所有してきたことが分かっている。

 

ペリーが再びこのギターを発見したとき、その所有者はスラッシュであったという。

 

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Joe Perry BlackBurst Les Paul】

 

1997年、ジョー・ペリー最初のシグネチャーモデルのレスポールが作られた。

 

メープルトップが強調されたブラックバースト・フィニッシュである。

 

主なスペックと寸法は、上記の59年製レスポールや別の1960年製ギブソンレスポールがもとになっている。

 

ブリッジのピックアップはペリーのためのカスタムメード。

 

電気回路には音色を制御する回路が織り込まれており、またマスタートーン・コントロールも付いている。

 

このシグナチャーモデル発売に際して、ペリーはこう語った。

 

優れたギターにはあまり手を加えない主義だ。

 

もちろん、外観を変化させるのはとても重要なことだよ。

 

電気回路については、ここボストンで私のギターをいつも修理してくれる人からの提案だった。

 

ワウワウ・ペダルから線を引き抜き、バス・ピックアップのトーン・ポットとつなげた。

 

このポットをつまみ出せば、ギターの設定がすべてこのポットに合わせて機能するようになり、ワウワウの音がこのギターの中に入ってくる感じになる。

 

つまり音色が自分の思い通りになるってことだよ。

 

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Joe Perry Boneyard Les Paul】

 

ペリーはユニークなフィニッシュを好む。

 

ボニヤードは、デザインではクラシックなレスポールであるが、ネックに「バーストバッカー2」のピックアップ、そしてブリッジに「バーストバッカー3」を搭載することで、より熱のこもった音色を出せるのだ。

 

それにしても目を引く外観である。本当にこのようなギターが存在するのだろうか?

 

実はこの「グリーン・タイガー」フィニッシュは、ペリーの妻、ビリーによるものである。

 

私たちはナッシュヴィルを通る旅路の途中、ギター工場に立ち寄った。

 

私の家族はツアー中は私といっしょに旅をすることにしている。

 

みんなでカスタム・ショップを見ているとき、ビリーがいないのに気づいた。

 

彼女がいなくなくときは決まって怪しいんだよ!

 

彼女はペイント担当といっしょにいた。

 

トップを塗装するあるアイデアがあって、二人でいっしょにそのイメージを話し合っていたのだ。

 

こうしてビリー夫人は内緒でこのギターを完成させ、誕生日プレゼントとしてジョー・ペリーに渡したという。

 

 

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Gibson “Billie” Lucille】

 

ペリーはギブソンESモデルも好んでおり、多く所有している。

 

その中でも白のギブソンESモデル「ルシール」は、妻のビリーの絵が描かれている特にお気に入りの1本である。

 

雑誌「プレミア・ギター」のインタビューでペリーはこう語る。

 

電気回路に手を加えてある。

 

その結果、ボリューム、トーンそれぞれボタンは一つずつになった。

 

この画は、第二次世界大戦中の空軍機にペイントされた画からヒントを得たものだ。

 

私にとって最も美しい女性をここに描きたかった。だから私の妻の画になったのだ。

 

ギターをエアブラシのアーティストに送って描いてもらった。

 

彼はいい画を描いてくれたよ。

 

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ところがビリー夫人の最初の反応は…

 

これを妻に見せたら、彼女はとても嫌がった。

 

私がこのギターをエアロスミスのライヴで使うと、彼女は恥ずかしがってドレッシング・ルームから出てこない。

 

30~40フィートもあるスクリーンに自分の顔が映るのに我慢がならないんだ。

 

今は大丈夫らしいけどね…

 

 ペリーのソロ・アルバム『Have Guitar, Will Travel』のカヴァーに登場するギターも、このギターである。

 

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Up In Smoke  

 

 

【そのほかのギブソン・ギター】

 

1960年製のES-335を、数年前に妻から誕生日プレゼントにもらった。

 

ブロンド・カラーのES-335sも最近手に入れた。

 

ライヴではどちらも違いがないから、ツアーでは新しいほうのES-335sを持って行くことにしている。

 

 

また星条旗のデザインがほどこされたレスポールもライヴでは良く使われる。

 

2002~2003年にかけてわずか50本のみ製造された貴重なものだ。

 

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他にもレコーディングでは、ギブソンSGs、ファイアーバード、ES-175s、上記とは別のES-335sやES-350sも使用している。

 

また1959~60年にかけて作られていた「EB-6 バリトン」という貴重なギターも所有しており、ソロ・アルバムで使用しているという。