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ジョージ・ハリスン 日本公演最終日のインタビュー

ジョージ・ハリスン エリック・クラプトン

 

ジョージ・ハリスンは1991年にエリック・クラプトンと来日し、12月1日の初日から17日の最終公演まで、全12回のコンサートを行った。

ライブの模様は翌92年に『ライブ・イン・ジャパン』としてリリースされた。

Live in Japan (Hybr)  

 

 

YouTubeにこの最終日の公演直前に行われたインタビューがアップされている。

 

 

心なしかジョージは若干疲れ気味に見える。

また、日本公演は良い経験だったと述べながらも、その他のコメントから察するに、ライブ活動を続けることについては明らかに前向きではない。

 

エリック・クラプトンの自伝によれば、クラプトンの息子コナーの事故死のとき親身になって助けてくれたハリスン夫妻に感謝し、その返礼のようなかたちでジョージをツアーに連れ出した、という趣旨が述べられていた。

 

しかしこのインタビューでは、ジョージの表舞台復帰というよりは、むしろクラプトンが音楽に集中することで少しでも身近に起こった悲劇から意識をそらせることができれば、というジョージによるアプローチが感じられる。

 

 

以下、和訳。

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(17年ぶりのコンサートツアーについて)とてもいい。

久々のライブを楽しむのには十分休んだが、ライブを嫌いになってしまうほど長い時間がたったわけではないからね。

とてもいい時間を過ごした。

今夜は最後の公演だが、とてもいい気分だ。

 

(ライブ活動を再開したのは)禁煙する理由が欲しかったんだ。

喫煙生活から抜け出さなければいけなかったし、今までずっとタバコを吸い続けてきた。

 

そこでエリック(・クラプトン)が提案してくれた。

エリックは年内は予定が入っていなかったから、彼も何かをやるのがいいだろうと思っていたんだ。

彼は1年間休みを取ると決めていた。

しかし今年の初めに事故があって(1991年3月に起きた息子コナーの事故死)、私たちは何かをしたいと思った。

彼の意識を仕事に向けてゆく必要があったのだ。

 

私としても、自分のお決まりの日常からから抜け出したいと思っていた。

日本に行くことで、この後もツアーをやりたいかどうか自分でわかるだろうと思い、そのためにはいいチャンスだと思った。

自分自身にとって、特にスタミナがもつかどうか、試してみたかった。

スタミナが私が最も心配していたことなんだ。

 

とにかく、こんなわけでこのツアーを始めたのだが、今はとてもいい気分だ。

ちゃんと朝起きて、歌って、呼吸もできる(笑)

とてもいいよ。

 

   

 

今後は分からないが、ワールドツアーに出るとは思わない。

たぶん来年以降もいくつかのライブを、アメリカを含め「ミニ・ツアー」としてやると思う。

(クラプトンと)また一緒にやるかどうかもわからない。

彼はもう来年の予定が詰まっているからね。

とにかく今は分からない。

家に帰ってから、「このツアーは何のためにやっていたんだろう?」と考えてしまうかもしれない。

 

ライブでは60年代の曲もやっている。

65年、67年・・・そして私のソロ・アルバムからも、2年前にレコーディングしたばかりのものも含めやっているんだ。

過去30年をカバーしたセットリストになっている。

 

日本の観客は大好きだ。

日本人が大好きだ。彼らはとても行儀が良い。

アメリカの観客に比べると日本人はとても静かなので、彼らの前で演奏するのをあまり好まない人もいる。

しかし私は日本の観客が好きだ。

アメリカでは酒を飲んで騒ぐ観客に慣れてしまうが、日本人はちゃんと聴いてくれるし、拍手喝采もしてくれる。

私にとっては(ライブを続けるかどうかを)試すにはこの国がよかった。

もともとはエリックのアイデアだった。

日本の観客がとても楽しんでくれることを知っていたからだ。

もちろんヨーロッパやアメリカに行ったらどうなるか分からないけどね。

 

またツアーを続けるかどうか、そしてもしツアーをするなら、その前にニューアルバムのレコーディングをするかどうか、この後決めなければいけない。

ありがたいことに、今の私は必ずしもニューアルバムを引っさげてツアーをしなければいけないわけではない。

アルバムの売上は良くなるだろうが、自分の今までの曲をカバーする限り、新たにアルバムを作るかどうかはあまり関係ないのだ。

 

将来トラベリング・ウィルベリーズと一緒にやるのも良いだろう。

彼ら4人と仕事を平等に分担できるのが良い。

ここ(日本でのライブ)では「ああ、また私が歌わなければいけない!」となってしまう。

20曲も演奏するのはとても多いよ。