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ボブ・ディラン 「Things Have Changed」で歌われている「Jitterbug Rag」とは?

ボブ・ディランの「Things Have Changed」に、以下のくだりがある。

Gonna take dancing lessons, do the jitterbug rag
Ain’t no shortcuts, gonna dress in drag
Only a fool in here would think he’s got anything to prove

ダンス・レッスンを受けよう、ジッターバッグ・ラグを踊ろう

近道はない、女装をしよう

ここにいる愚か者だけが、何か証明するものがあると考えるのだ

 

この「jitterbug rag」とは何か?

 

「jitterbug」は日本語では「ジルバ」と呼ばれていた社交ダンスの一種。

日本で流行したのは戦後であったが、本場アメリカでは1920年代ころに最も人気があった。

 

「rag」は「ラグタイム」のことで、第一次世界大戦ごろまで流行していたポピュラーミュージック。

ラグタイムとしては、おそらくこの曲がもっとも有名だろう。

 

果たしてこれら二つを合わせた「jitterbug rag」という踊りが存在していたかどうかは定かではない。

 

しかし、ジルバやラグタイムの流行と同じ時期に活動していたブルース・ギタリスト、ブラインド・ボーイ・フラーの曲に、「Jitterbug Rag」というのが存在する。

 

ブラインド・ボーイ・フラー(Blind Boy Fuller)は1907年、ノース・カロライナ州生まれ。

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少年時代からギターを弾き始めたが、十代のころから視力を失い始め、21歳の時に全く視力を失ってからはギタリストとして生活を始めた。

フラーのギターの実力は地元の他のミュージシャンの注目を集め、仲間のギタリストやハーモニカ奏者などが彼の周りに集うようになった。

28歳のころから数々のレコーディングをし、その後5年間で120曲を録音したといわれている。

 

ブラインド・ボーイ・フラーは、ボブ・ディランをデビューに導いたレコード・プロデューサー、ジョン・ハモンドと仕事をしたことがあった。

 

またフラーの曲に「Get Your Yas Yas Out」というものがあり、ザ・ローリング・ストーンズのライブ・アルバム『Get Your Ya-Yas Out』は明らかにその引用である。

 

フラーは1941年、過度の飲酒が原因で病に倒れた。享年33歳。