ローリング・ストーンズを巨大ビジネスに仕立て上げた男 ルパート・ローウェンスタインとはどのような人物なのか
2014年5月22日の英ガーディアン紙は、以下のように伝えている。
ローリング・ストーンズの財政面を40年にわたって管理してきたルパート・ローウェンスタイン氏が、火曜日死去した。80歳だった。
バイエルン人の貴族であり、銀行家でもあるローウェンスタイン氏は、破産寸前であったストーンズを10億ドル規模のビジネスに仕立て上げた人物である。
このローウェンスタイン氏、いったいどのような人物なのか?
同じガーディアンの記事から抜粋してみた。
- ストーンズがアラン・クレインと手を切った1971年に、バンドの財政面を立て直すために採用された。
- 以後2007年まで、ローウェンスタイン氏はストーンズを世界的なブランドに成長させ、世界で最も稼ぎの多いバンドの一つに育て上げた。
- レコーディング、リハーサル、ライブなどを行うにあたって、税務面を考慮するよう助言したのはローウェンスタイン氏である。
- 「人間計算機」と呼ばれていた。
- 最も成功した取引は、1989年にカナダのプロモーターであったマイケル・コール氏と行ったものである。コール氏の提案したツアー体制を採用したストーンズは「スティール・ホイールズ・ツアー」を成功させ、2億6千万ドルの収益を挙げた。
- ローリング・ストーンズとは1968年に知り合ったが、1971年になってミック・ジャガーからバンドの財政立て直しの依頼を受けるまで、ストーンズの曲は一切聞いたことがなかったという。
- キース・リチャーズによると「彼はファイナンスの優れたプロだ。彼は私がギターを弾くように財政を操る。」