ジェフ・ベックが影響を受けたアルバム6枚

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ジェフ・ベックは5月13日から本国イギリスでのツアーを始める。

それに先立ち、先日の「デイリー・エクスプレス」紙で、今まで影響を受けた6枚のアルバムを挙げコメントしている。

このギタリストを形成したのはどのような音楽だったのか。

 

BB KING 『Live At The Regal』

「1963年ごろ私はブルースにのめり込み、このアルバムと出会った。これはブルースギターの電撃の走るようなライブ・パフォーマンスで、BBキングはマイクの最高の使い手だ。彼は自分の音をいったん"ささやき"のようにして、そこから驚くべきソロで爆発させるのだ。 」

 

GENE VINCENT 『Gene Vincent & His Bluecaps』

「「Be-Bop-A-Lula」がリリースされて、それに私ははまってしまった。私の姉がこのアルバムを置いていってくれたおかげで、私は一日中このアルバムを聞いていたものだ。このバンド以上に洗練されたロカビリーを実現したバンドはない。」

 

JAN HAMMER 『The First Seven Days』

「このアルバムの音楽はとても生きいきとしている。ヤンがジョン・マクラフリンのハマヴィシュヌ・オーケストラで演奏していたときから、彼は私のヒーローだった。彼はキーボードで曲がりくねったような音を出し、まるでギターのような演奏をするのだ。私は彼のその演奏方法に取り付かれた。 」

 

MILES DAVIS 『A Tribute To Jack Johnson

 

「このアルバムは、私がロッド・スチュワートとのコンビを解消した後、落ち込んでいた状態から救い出してくれた。家の外で車の修理をしているとき、ラジオから自由なシャッフル奏法の驚くべき演奏が聞こえてきた。マイルスのトランペットはメロディーが不規則に流れ込んでくる。その自由な演奏に私は魅了された。ジョン・マクラフリンはこのアルバムでも演奏していて、私に次への道しるべを示してくれたのだ。」

 

JIMI HENDRIX 『Are You Experienced?』

「このアルバムが出る直前、私はアングラのクラブでジミのライブを見た。ビバの服を着た子達はみんなフォーク・シンガーを期待していただろうが、ジミが登場してライブ・ハウスをぶっ飛ばしてしまったのだ。これはみんなショックを受けた ―― 私も、エリック・クラプトンも、ジミー・ペイジも。彼の演奏は抜群だったため、私たちはみんなこの後どうやって生きてゆこうか悩んだものだ。」

 

MUDDY WATERS 『At Newport 1960』

「マディー・ウォーターズは、最悪のギタリストをバックに歌ったとしても素晴らしい歌を聞かせてくれる。なぜなら彼の声には、ブルース・シンガーたちの持っている独特の原理があり、とても深く厚みがあるからだ。このライブ録音を聴くと、彼が演奏で嵐を呼び起こしたのが分かる。」