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エリック・クラプトン 日本最終公演 レポート

すでに70歳でツアー引退の意思を報じられているエリック・クラプトン

今回の来日公演は東京で4回、横浜で1回、名古屋で1回、大阪で1回、全7公演が行われた。

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初来日は1974年、今からちょうど40年前。さらに今回の初日2月18日に行われた公演は200回目の日本公演であったという。

さらにツアー・プログラムには「1963-2013 Fifty Years Further On Up The Road」とあり、クラプトン自身の50年に及ぶキャリアの集大成でもあったようである。

ツアー引退を裏付けるかのように、プログラムに本人の以下のようなコメントが記されているのが忘れられない。

「これまでの道のり、辛くもあり、しかしいつも私に喜びを与えてくれた長い旅が、そろそろ終わりに近づいてきました。

「皆さんのもとを訪れ、感謝の気持ちを伝え、そしておそらく、サヨナラをいう。そういうことを、今、きちんとしておきたいと思っています。

「正直なところ、あとどれだけづづけられるかわかりません。」

観客はそれに後押しされるように、大盛り上がりだった。”最後のクラプトン”を堪能しよう、耳に刻み込もうという気持ちが、武道館に一帯となって広がっていた。

クラプトンのギターは、当然のことながら素晴らしい演奏であった。エレキもさることながら、中盤で行われるアコースティックも名人による響き渡る名演奏である。

アコースティックで「レイラ」を歌い、その後「ティアーズ・イン・ヘヴン」が始まる間に、印象深いコメントがあった。

「ここでコンサートをしてから40年になる。皆さんの中には生まれていなかった人もいるでしょう。今まで演奏した場所の中で、ここが一番いい。世界で一番です」

リップ・サービスもあったかもしれないが、この瞬間に武道館に居合わせた観客にとっては、最高の言葉であった。

あえて言えば、曲によって声の調子が良くなかったようにも聞こえた。また年齢のせいもあろうが、以前のようなエネルギッシュさが伝わってこなかった、というのも正直な感想である。

しかし、神と呼ばれた男が目の前で自分たちのために最高の演奏をしてくれた、という体験ができたことに、感謝の念が自然とわいてくる。

ありがとう、エリック・クラプトン

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