ロン・ウッドの場合
ロニー・ウッドはローリング・ストーンズのオリジナルメンバーではない。たとえば今年2013年7月にロンドンのハイドバークで行われたコンサートは、1969年に同じ場所で行われた歴史的フリーコンサートと関連付けて取り上げられていたが、ロン・ウッドは1969年にはまだストーンズのメンバーではなかった。
2012年に50周年を祝ったストーンズに彼自身は50年間在籍していたわけではない。また上記のような歴史的イベントに必ずしも関わっていなかった。このような経緯で、ロニーはどうしてもオリジナルメンバー3人とは別に、場合によっては若干格下に扱われているように見えることすらある。
しかし、彼の経歴をみると、バーズ、ジェフ・ベック・グループ、フェイシズ、そしてストーンズと、いずれもトップクラスのアーティストの横でギターを弾き続けたキャリアの持ち主であることがわかる。
ジェフ・ベック、ロッド・スチュワート、ミック・ジャガー、キース・リチャーズと、いずれも自己主張の強い面々と一緒に仕事をし続けて来れたたのは、彼のギタリストとしての腕に加え、その優れた人格も大いに寄与していると思う。
来年のストーンズのライブでは当然ミックやキースに目が行きがちだが、ぜひロン・ウッドのギターが聞けるところでも、大いに盛り上がりたい。