ビートルズ『Abbey Road』アルバムジャケット撮影から50周年(1969年8月8日)

ザ・ビートルズはちょうど50年前の8月8日、おそらく彼らにとって一番有名な写真撮影を行っていた。

 

こちらはその8日の朝、まだ4人が現れる前にロケーションを撮影したもの。

 

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撮影は写真家イアン・マクミランフリーランスのフォトグラファーで、ジョンとヨーコの友人だった。

 

マクミランが使用した撮影機材はハッセルブラッドに50mmの広角レンズ、絞り値(F値)はF22、シャッタースピードは500分の1秒。

 

この撮影に先立って、ポールが描いたスケッチがマクミランに渡されていた。さらに詳しいイラストをマクミラン自身が描き込んでいる。

 

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当日、リンダ・マッカートニーもカメラを携えてその場にいた。 4人がスタジオから出てきて横断歩道で待ち構えているところをとらえた写真の一つがこちら。

 

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マクミランが道路の真ん中に脚立を据えてカメラを構える間、警官がその場で交通を遮断。 合計6枚の写真が撮影された。

 

1枚目

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2枚目

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3枚目

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4枚目

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5枚目

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6枚目

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ビートルズはマクミランが撮影するあいだこの横断歩道を数回渡った。

 

当日はとても暑い日で、この6枚のうち4枚ではポールが裸足で歩いており、ほかの2枚でも靴ではなくサンダルを履いている。

 

この撮影から間もなく、ポールがネガフィルムをチェックして、5枚目をアルバムカバーに選んだ。

 

4人が等間隔で、脚の幅もそろって歩いているのはこの1枚だけだった。

 

また、ビートルズアビーロード・スタジオから歩き去っていくように見せるために左から右へ歩いて行く写真を選んだ、という話もある。

 

たしかにアビーロード・スタジオはこの写真の左側にあり、まるでビートルズがスタジオに背を向けて出てきたかのように見える。

 

マクミランはこの通りの名「Abbey Road」と書かれてあるタイルの壁も撮影した。

 

これはアルバムジャケットの裏面に採用される。 

 

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この裏のジャケットの曲目を見ながら、いわゆる「B面メドレー」を順々に追っていくというのがこのアルバムを聴く最大の楽しみの一つだったことを思い出す。

 

なお、ビートルズはまだこの撮影時点では『Abbey Road』を完成させていない。最終レコーディング日は8月18日と言われているので、あと10日間このアビーロード・スタジオにこもって文字通り最後の作業を行っている。

 

 

 

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